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「ファシリテーションスキル超入門」を読んで気になったポイント

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ファシリテーションのテクニックをまとめた本です。
ファシリテーションで困っている人は一読しておくとよいかと思います。

“合意形成とは納得した妥協である”

P.108

議論における最終局面である合意形成ではみんながみんな納得することは稀です。
「納得した妥協」というのはうまい言い回しだなと思いました。
この納得というのがすごく重要で、納得せずに物事が決まると、人は動いてくれません。

ファシリテーターが陥りがちな過ちとして、以下のことがあります。
・予期しない意見が出ると、あせったり態度が変わる。
・声の大きい人に振り回される
・議論の方向が変わったのに、最初に決めた「決め方」を頑なに変えない
・落としどころが見え見えだったり、「決めるぞ!」というオーラを振りまいている
・フレームワークを見せつける。自分のほうが”知ってる”オーラを振りまく

P.122

自分の場合は4つ目の「落としどころが見え見え」「決めるぞ!オーラが出ている」はやりがちなので気をつけようと思います。

ファシリテーターに求められる9つのスキル
1. 場を作る力(雰囲気・進め方)
2. 全体を設計する力(場のデザイン力・プログラム力)
3. 先を読む力(パースペクティブ)、洞察力・直感力
4. 聴く力(傾聴力)、聞く力(質問力)
5. 伝える力…全体に巻き込む力
6. 引き出す力…自分は身を消して、チームの力を最大限
7. 書く(書き取る)力…記録力、ポストイット作戦、売れた理由・売れない理由
8. まとめる力…論理力・図解力・構造力
9. 共有する力…わかち合い

P.125

ファシリテーターにとって重要なスキルが端的にまとめられている重要な箇所だと思います。
この全てのスキルを磨くのはかなり大変です。
ファシリテーションは脳のリソースをかなり奪われるので、意識していても大変なんですよね…。

納得がいくまでいろいろなことを話し続け、これ以上思いつかないというところまで出し切ることで、その集団は何かを「決め」られ、決めた結果には絶対に従う。「村の寄り合い」は日本人の話し合いの原型を実に見事に表しています。

P.149

あらゆるファシリテーションの本に出てくる話です。
「納得がいくところまで話し続ける」ことが重要で、無理に合理的だからと結論を決めつけると反発に遭い、運良くその場は収まっとしても次のアクションに繋がりません。
腹落ち感がとても重要です。

会議の時、いきなり中身に入るのではなく、「会議終了時のゴールイメージ」「時間配分と中身」「検討のための材料」「終了後の期待アクション」といった外形的な話を最初と最後に行うだけでも、会議そのものがファシリテーションっぽくなってきます。

P.169

特に最初の「会議終了時のゴールイメージ」の共有は重要だと感じます。
偉い人は数多くの会議に出席しているので「この会議はなんのための会議なんだっけ?」となりがちです。
そこで最初にゴールを共有、合意しておくと会議がスムーズに進みます。

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