漫画「岳」の最後で三歩が懸命の救助にあたります。
その結末は漫画には描かれていません。
不思議なことに、漫画を順に読んでいると死亡したように思われますが、最後の話だけを読むと実は生きているのでは?と感じられました。
明示的に死亡したとは語られていませんし、後日談でも三歩が死亡したような悲しい雰囲気もありません。
とはいえ、改めて考え直した結果、個人的には死亡したと考えています。
- 無酸素状態でデスゾーンに12時間以上滞在している
- 頭にフードをかぶっていない状態で長時間活動している
- 過酷な救助活動を長時間行って体力を消耗している(はず)
最後にのぞいた晴れ間は三歩の幻覚では?と思いましたが、これは実際に嵐が止んだものと思われます。
前の方で「午前4時から午後2時までは嵐は止む」という話が出てきていますので、この時間帯に当たったものと思われます。
それでも過酷な状況下で長時間活動していたので、やはり生存は絶望的ではと思わざるを得ません。
最後にかけていないマグカップが出てきますが、あれはナオタが新たに作ったマグカップを持ってエベレストに登頂し、亡き三歩に捧げたのでは?と考えています。
それにしても、三歩らしくない救助活動に感じられました。
物語を終わらせるために盛り上がりを作る必要にかられて作られたお話のような。
「岳」という作品の終わらせ方は難しいとは思いますが、こういった展開になるのは意外でした。
「岳」は15巻までにしておいた方が最終的な印象は良かった気がします。
とはいえ、この記事を読んでいる方はおそらく最後まで読んでしまっているのだとは思いますが…。
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