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綾辻行人の世界にハマれない?もしかしてあなたの性格が原因かも

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ミステリー好きなら一度は耳にするであろう「新本格ミステリーの旗手」、綾辻行人さん。彼の作品は多くのファンを魅了し、「このトリックはすごい!」「最後のどんでん返しに震えた!」といった声が絶えません。

でも、中には「なんだか読みにくい…」「途中で挫折しちゃった…」という人もいるかもしれませんね。それは、もしかしたらあなたの性格と、綾辻さんの作風がちょっとだけミスマッチしているせいかもしれません。

今回は、綾辻行人さんの作品が「合わない」と感じやすい性格の傾向を、あくまで一般的な視点からご紹介します。

こんな人は綾辻行人ワールドに「ハマりにくい」かも?

1. 人間ドラマで泣きたいタイプ

綾辻行人さんの作品は、緻密なロジックに基づいた「トリック」や「謎解き」が物語の中心です。登場人物の感情の機微や、複雑な人間関係の葛藤を深く掘り下げるよりも、「いかにして読者を欺き、いかに鮮やかに真相を暴くか」という点に重きを置いています。

もしあなたが、

  • 「キャラクターに感情移入して物語に没頭したい」
  • 「登場人物の心の動きを丁寧に描いた作品が好き」
  • 「読後には心温まる感動や、涙を流すようなドラマがほしい」

と感じるタイプなら、綾辻作品は少し物足りなく感じるかもしれません。登場人物が、まるで謎を解くための「駒」のように感じられることもあるからです。

2. スピード命!せっかちなタイプ

「物語は最初からぐいぐい引き込んでほしい」「すぐに事件が起こって、ページをめくる手が止まらなくなる展開が好き!」という、テンポの良い物語を好む方もいるでしょう。

綾辻さんの作品、特に代表的な「館」シリーズなどは、独特の世界観や舞台となる「館」の描写、そして後のトリックに繋がる伏線の張り巡らせに、序盤でじっくり時間をかける傾向があります。そのため、本格的な事件発生までが比較的ゆっくりで、物語の序盤で「あれ、まだ何も起こらないな…」と感じてしまい、「ダレる」と感じてしまう可能性があります。

3. リアリティがないと冷めちゃうタイプ

綾辻作品の舞台は、どこか現実離れした、奇妙な構造の館や、閉鎖的な空間が多いです。そして、そこに集まる人々も、どこか類型化されていたり、ミステリー的な役割を強く持っていたりします。

もしあなたが、

  • 「物語には現実味がないと感情移入できない」
  • 「日常の中に潜むリアルな恐怖や謎が好き」

というタイプなら、その非現実的で幻想的な設定が、かえって物語への没入感を妨げてしまうかもしれません。

4. 「騙される」のが嫌いな負けず嫌いタイプ

新本格ミステリーは、読者への「挑戦状」という側面も持っています。特に綾辻さんの作品では、読者の先入観を巧みに利用した「叙述トリック」など、読み返して初めて意味が分かるような仕掛けが多用されます。

これは作者からの「読者への挑戦」であり、解き明かした時の爽快感が醍醐味なのですが、「作者に引っかかった」「騙された感じが嫌だ」と、素直にその仕掛けを楽しめない負けず嫌いなタイプの人には、少しストレスになる可能性もあります。

5. 不穏な空気やホラー要素が苦手なタイプ

綾辻さんのミステリーは、単なる謎解きに留まらず、どこか不穏で幻想的、そして時にホラー的な雰囲気をまとっているものも少なくありません(例えば『Another』など)。

純粋な謎解きは好きだけど、「ゾクゾクするような不気味な空気が苦手」「ホラー描写はちょっと…」と感じる方にとっては、読み進めるのが難しい場面があるかもしれません。

結局は「好みの問題」

いかがでしたでしょうか?もし上記の項目にいくつか当てはまるものがあったとしても、それは決して「あなたが読書に向いていない」ということではありません。ただ単に、綾辻行人さんの「作品とあなたの相性」の問題に過ぎません。

綾辻行人さんの作品は、論理的な思考パズルや、読者をあっと言わせるトリックの美学を追求した、非常に優れたものです。もしあなたが、「緻密な謎解きが好き」「最後のどんでん返しで思考を揺さぶられたい!」と感じるなら、ぜひ一度手に取ってみる価値は十分にあります。

もしかしたら、読み進めるうちに「こんなミステリーもあるんだ!」と新たな発見があるかもしれませんよ。

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