「すずめの戸締まり」で東日本大震災が描かれていたのがモヤる

今更ながら配信で「すずめの戸締まり」を見ました。
当時ネタバレを避けたレビューが多くて見るか判断に迷い、見送っていました。
これまで新海監督作品は見てきているので見たいんですが、暴力描写が好きでなく、「天気の子」のような露骨な暴力描写があったら嫌だなとか、「星を追う子ども」みたいにファンタジー全開だと苦手なんだよなとか思っていました。
「でも配信なら見てみるか」と見てみたわけです。

すずめの戸締まりを見てみて、ネタバレレビューが少なかった理由がわかりました。
話題にもあまり上がらなかったのにも納得。
テーマが触れにくすぎるもの…。
いいとも悪いとも意思表明をしづらいでしょ、この内容だと。

あくまでも”個人的には”ですが、東日本大震災をダイレクトに扱うのはまだ早いと感じました。
ドキュメンタリーテイストなら気にならないのですが、ファンタジーの一部として描かれているのがモヤモヤ。
「じゃあいつからならいいの？」と聞かれると困るんですけどね。
あくまでも個人的にはまだ早いなと感じた次第です。
東日本大震災は、自分のような大人からすると割りとつい最近の凄惨な出来事なんですよ。
当時自分も死の恐怖を味わったし、日本が大変になったのも体感しているし。
中高生が見たらどんな感想を持つのかは気になるところです。

露骨に大震災のことを扱っているなと気がついた後半からは集中できず、なんだか物語を追うのも必死でした。
ファンタジーものがあまり得意でないのもあるかもしれませんが…。

でもまぁ、新海監督からしても批判は覚悟の上だったのでしょう。
それでも世の中に伝えていきたいということでしょうかね。
露骨な批難をあまり見かけないことから、自分と同じようななんとも言えない感想を抱いている人が多いんじゃなかろうかと思ったり。しらんけど。