皆さん、少女終末旅行は読み終えましたか?
この記事は最後のネタバレが含まれていますので、未読の方は読まないようにしてくださいね。
さて、少女終末旅行、なんとも言えない読後感です。
どんどんと行き詰まっていく二人を見ているのが切ないというか、悲しいというか…。
少女終末旅行のラスト、チトとユーリは「少し寝て」お話が終わります。
結局最上層にはなにもなかったわけで、食料も底をついた二人に明るい未来は見えません。
が。
最終回最後の数ページには希望が見て取れます。
絶望的展開で終わりではないと思うんです。
それについて考察を語らせてください!
タップできる目次
ポイント1:二人の姿がない黒い石
それまで二人が寄りかかっていた黒い石が最後に描かれていますが、その黒い石の前には二人の姿がありません。
近くには足跡がありますが、遠くへは続いていません。
つまり、二人は歩かずに黒い石から離れたものと推測できます。
ポイント2:最上層でもなお上に続く螺旋階段
二人が登ってきた螺旋階段は最上層に達しても、まだ少しだけ上に伸びています。
星空をバックに、この螺旋階段がアップで描かれています。
これは二人が空(宇宙)に向かっていたことを示唆しているのではないでしょうか?
ポイント3:黒い石に浮かぶ自律機械の模様
これまで出てきた自律機械には独特の模様がありました。
円と四角で描かれた模様です。
最後に二人が寄りかかっていた黒い石にはこの模様が浮かんでおり、最後にアップで描かれています。
最後の最後、二人はこの自律機械(黒い石)のおかげで地球を脱することができたのではないでしょうか?
ポイント4:麦畑に立ちすくむ二人
あとがきには麦畑に立ちすくむ二人が描かれています。
この世界の地球ではすでに動植物は絶滅していますから、地球以外のどこかということになります。
森すらも知らない二人が麦畑を知っているとは考えづらいので、二人の妄想や夢ではないのだと思います。
二人はやはり地球以外のどこか、それも自然のあるどこかの星に行くことができたのではないでしょうか?
本当の最後はわからないし、読み手に託されている
ということで、ラストには二人が助かったのではないかと思えるシーンが散りばめられています。
実際に助かったどうかはわかりません。
率直言えば、難しい状況でしょう。
それでも、二人の旅を見届けてきた読者としては、二人に幸せになってほしいんです。
ハッピーエンドを想像させる余地が残されているのは、作者の優しさではないでしょうか?
↓同じ作者さんの新しい漫画です。
最新の連載誌にシメジシュミレーションという雑誌があるのですがその表紙をとるとそこにはあの紋章があったのですが…
情報ありがとうございます。
そっちの世界に転生した的なことを示唆しているんですかね?
最上階へ至った二人。何の希望もない空っぽな空間に、私たちはこれでよかったのか?チトの言葉に、そんなのわかんないよ!と返すユーリの言葉。でも、生きるのは最高だったよね、と。名言です。偶然に残った最後のレーションを分け合って食べて、少し寝てから、後のことは考えようとする二人。背にした黒い石の紋様から、おそらく月に転送されたであろう二人。何があったかわかりませんが、シメジシミュレーション時空へ登場します。これからも楽しみです。
最後の数ページは連載時にはなく、単行本の加筆であったと記憶してます
そうなんですね、知りませんでした。
加筆だとするとまた意味深ですね…。