会社のブランド戦略に興味があったので読みました。
ブランディングに関する本はいろいろありますが、これは結構自分が求めていた内容に近かったです。
根強いファンを作って、多くの人から「愛される会社」になることが求められます。
P.7
数値上のスペックや物質的な機能ではなく、こうした一瞬一瞬の積み重ねによって、主観的で感覚的な品質を高めて好意や愛着を感じてもらうことが、「選ばれ続ける」ことにつながっていくのです。
P.42
↑うちの部署の仕事の場合、単発になることが多いのでこういった意識が足りていない気がします。
ブランディングとは「あるべき姿をカタチにして(BRAND)」+「それを社内外に浸透させていく(ING)」活動であるといえます。言い換えれば、「何を伝えるべきか(WHAT)」をしっかり考え、そののちに「どう伝えるか(HOW)」を考える作業だとも言えます。
P.9
これらのズレが起こる原因は、たった一つ。「会社のあるべき姿」が関係者全員にわかりやすいカタチで共有されていないからです。
P.34
お客様に選ばれ続ける会社であるために、そして時代を超えて生き残る会社になるためには、まず社員が会社の魅力を語れること。そのためには、社員と共に考え、共に創りだすブランディングが必要になってきます。
P.68
ブランディングは、ただ打ち上げ花火のように発表するのではなく、それを社内外に理解させ、共感させられなければ、意味がありません。社員自身が自分たちの会社の価値を見出し、その上で、納得できるプロセスを経て決まったロゴやスローガンであることが重要です。そして、なぜそれに決まったかを説明できるロジックを社員と共有していることが大切なのです。
P.71
↑浸透させる先が社外だけでなく、社内もというのが重要だと感じました。うちの会社だとこれが足りていないです。
社員の想いを集めるために、代表社員にインタビューをしていくこともありますが、よく行うのは全社員へのアンケート調査です。
P.80
↑うちの会社でもたまに自社ブランドに関するアンケートが実施されていましたが、個人的には冷めた気持ちで回答していました。どうやって興味を持ってもらうのかも重要そうです。
現場(社員・取引先・お客様)と経営層の意識のズレはよくあります。そのズレがどのようにして生まれたのかを確認し、会社のあるべき姿をカタチにするときに役立てていくことも、ブランディングの大事なプロセスの一つです。
P.83
↑うちの会社の場合は経営層が何を考えているのかがイマイチ下まで浸透していない気がします。コロコロと変わるからというのもあると思いますが…。
あるべき姿を規定する(ブランドコンセプトを作る)ときには、三つのカテゴリーで考えます。
P.95
一つめは、どんな人たちに愛されたいか(理想のお客様像)。
二つめは、どんな価値を提供できるか(提供価値)。
三つめは、どんな「らしさ/イメージ」を感じさせたいか(ブランドパーソナリティ)。
ブランディングで考えるべき「理想のお客様像」は、マーケティングにおける「ターゲット」とはちがいます。あくまでも考えるべきは、いま実際に買っていただいている「現在のお客様」ではなく、ブランドの価値に最も共感してもらえる「理想のお客様像」です。
P.101
↑日々の業績に追われてなかなか考えが及ばないところではありますが、考えていきたいです。