ブランディングを学びたくて読んでみました。
最初の方はブランディングの話メインですが、中盤から実例を交えたマネジメント主体の話になってきます。
マネジメントにも興味のある方にはちょうどいいと思いますが、ブランディングだけ学びたい人は最初の方はしっかり読んで、後は流し読みでいい気がします。
あと、元々海外の本なので無駄にストーリーを語りがちなのが気になります。
要点だけまとめてくれたらいいのに…。
多分ページ数を半分~1/3にできると思います。
もう一つの重要な発見は、スタイルこそ一人ひとり異なるが、これらの企業やブランドのリーダーたちがいくつかの共通原則に沿って行動しているということだった。その共通行動原則とは、以下の五つである。
P.35
・人間にとって大切な五つの基本的価値のいずれかの側面で、”人々の生活をよりよいものにする”ことに関わるブランド理念を発見する。
・ブランド理念を軸に、企業文化を構築する。
・ブランド理念を社内外に発信し、社員と顧客の両方とそれを共有する。
・ブランド理念に沿って、理想に近い顧客体験を提供する。
・ブランド理念に照らして、ビジネスの進歩の度合いと社員の仕事ぶりを評価する。
“ブランド理念の木”の根っこは、二つの要素で構成される。一つは、社内の人々がいだく信念(それはたいてい、ブランドの歴史に由来する)。もう一つは、そのブランドが顧客や消費者と共有する価値観である。この二つの要素が生き生きと相互に作用し合うことにより、”ブランド理念の木”は地面につなぎとめられて、しっかり支えられる。
P.81
時間が経過しても、ブランド理念が力を失わないようにしなくてはならない。ブランド理念が利害関係者にとって意味のあるものであり続けているかどうかをチェックするために、私はコンサルティング業務で顧客の企業を分析するとき、以下の基準をよく用いる。
P.157
・ブランド理念は、ブランドの伝統と組織のDNAに沿っているか?
・ブランド理念は、人々の生活に好ましい影響を及ぼしているか?
・リーダーがブランド理念の推進に積極的に関わっているか?ブランド理念は、社員と顧客を鼓舞できているか?
・ブランド理念は、成長の源泉となる多様なイノベーションを継続的に生み出せているか?
私の経験上、この四項目に照らしてチェックすれば、適切な評価をくだせるはずだ。これらの問にイエスと答えられない場合は、ブランド理念をもっと進化させる必要がある。
↑他のブランディングの本でも似たようなことが書かれています。
アウターブランディングとインナーブランディングですね。
やはり社内にもブランド理念を伝えるのは重要なのだなと感じます。
ブランドを考える部門だけがブランドを考えて、社外にばかり喧伝しても効果は薄いのだろうなと感じています。
業界の先頭を走る急成長ブランドは、人間にとって大切な五つの方法のいずれかにより、人々の生活をよりよいものにしようとしている。
P.58
喜びを感じさせる–人々が幸せや驚き、無限の可能性を体験する後押しをする
結びつくことを助ける–人々がほかの人たちや世界と有意義な形で結びつく能力を高める
探究心を刺激する–人々が新しい世界や新しい経験に乗り出すのを助ける
誇りをかき立てる–人々が自信や力、安心感、活力を高めることを可能にする
社会に影響を及ぼす–現状を揺さぶり、新しいビジネスの枠組みを打ち出すなどして、社会全体に好ましい影響を与える
↑自分から見てみるとBtoC目線のように見えてしまってBtoBにどう活かしたものかと考えてしまいますが、意識してみたいと思います。