東京マグニチュード8.0に出てくる真理は本当にただのバイク便屋なのか？

東京マグニチュード8.0で姉弟を助けてくれる真理。
彼女の被災時の職業はバイク便ということは確定していますが、気になる部分があります。

• 人が死ぬことに対して割り切りがある
• ドッグタグを2枚付けている
• トリアージの意味を知っている
• ある程度の防災知識を備えている

2話では悠貴を探す未来に対して、悠貴がすでに死亡している前提の発言をしてしまいます。
この後も二人の面倒を見てくれる真理なので、悪気はないものと思います。
これは人が死亡することを想定して行動してきた経験があるからこそ出てしまった言動なのでは？と考えました。

ドッグタグは2枚付けておき、死亡時には報告用に1枚外され、1枚は遺体に付けたままにして誰だかわかるようにしておくものです。
1枚だけなら単なるアクセサリーなのですが、2枚となると自衛隊出身なのかな？という気がしてきてしまいます。
物語にあえて登場させるアクセサリーとしては意味深に感じました。

トリアージの意味を知っているのも気になるポイントです。
たぶん、一般人はトリアージの意味を知りません。
3.11を契機にトリアージを知った人もいるかも知れませんが、この作品は3.11発生前の作品ですから、制作時点ではトリアージを知っている人は少ない前提とされていたと思われます。
しかし真理は、病院に担ぎ込まれた悠貴の手首に付けられたトリアージタグがもぎられて黒にされた（死亡と判断された）ことに対して抗議しているような描写がありました。
トリアージを知る職業に付いていたのではと考えます。

随所に防災に対する知識を備えているような描写もあったので、総合すると元自衛官なのかな？と思ったりもしましたが、物語中にそれを裏付ける描写はなかったのでただの妄想です…。