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「イノセンス創作ノート」を読んで気になったポイント

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最近押井守監督の本を読むのにハマっているので、読んでみました。
攻殻機動隊も好きなので、イノセンスの作成の背景には興味がありました。

ただこの本、前半のロケハンの話は面白く読めるんですが、それより先は凡人には理解できない話が延々と続くので割と苦痛でした。
3つ対談も収録されていますが、結構難解です…。
とはいえ気になったポイントはあるのでメモっておきます。

(略)次に赴いたのはアタミ在住の僕にとっては灯台下暗しの伊豆高原の人形美術館郡でした。

P.22

↑伊豆高原のあたりに人形関連の施設があるなーとは漠然と知っていましたが、押井守監督が訪れていたとは知りませんでした。
そのうち行ってみようかなと思います。
調べたところ、イノセンスの取材協力にあったのは「創作人形館ミワドール」さんと、「野坂オートマタ美術館」さんです。

(略)人間でない何かになりつつあることに悩む主人公と、幾何学そのもののヒロインの愛の物語。これに同じく幾何学し過ぎでアタマがおかしくなり、人間であることを超越したと自惚れた挙句に他人様のカラダを拝借する悪党が絡み、あとは肉体の崖っ淵にたつ老人や、カラダ幾何学絶対反対少女や、トドメに無意識界の住人である犬が登場すれば完璧です。
究極の身体論映画。

P.37

↑押井守監督はイノセンスを上記のように語っています。
バトーは人間であることに執着しているようですが、素子は電子の海へ消えてしまいましたね。

Yahoo!知恵袋「幾何学って分かりやすく言うと何なんですか?」

(略)主要な舞台となるのは冒頭で墜死する建築家が東京のド真ん中に建てた奇怪な塔で、(略)存在する筈のない天使と、存在してはならないプルトニウムが二つながらに存在していて、ルパンは生涯にただ一度のミスを犯して巨大な核分裂装置たる塔を発動させてしまう、愚かなりルパン東京全滅、というお話だったんですけどね。

P.67

↑押井守監督がルパンを手がけようとして結局やらなかったシナリオの概要なのだそうです。
面白そうなのでぜひ見てみたかった…。

(略)アクションの舞台となる「水没博物館」は要するにロンドンの水晶宮のパクリですし(略)

P.97

↑GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊で最後に戦車と戦っていた場所の話です。
モデルがあるとは知りませんでした。
めちゃくちゃ余談ですが、とある企業にお邪魔した際、ロビーが「水没博物館」に似ていたのでビックリしたことがあったなと思いだしたり…。

Google 「ロンドン 水晶宮」の画像検索

ちなみに「攻殻」の草薙素子の脳殻はチタン製なので30口径までは大丈夫という設定です。

P.178

↑30口径というとトカレフとかです。
9ミリパラベラムだと耐えられなさそうですね。
つまり別にあの世界なら9ミリで十分ということでは…。

人形の何か言いたげな、哀しい目はそのことの証しであり、その瞳に映っていたものは実は人形それ自身の姿だったのです。

P.188

↑イノセンスの冒頭のハダリが製造されるオープニングの最後、ハダリの瞳に何かが映っていますが、人形(ハダリ)だったことを裏付ける文章だと思います。

鈴木敏 映画というのは二種類しかなくて、全部を見せてくれる映画と、自分で見ながら考えることによって初めて面白くなる映画。大きくいえば、この二つしかないんだから。それで、わかるところはわかる、わからないものはわからないまま、そのまま残しておいて自分の中で反芻すればいいんです。そうすれば、映画がもっと豊かなものになると思いますよ。

P.340

↑鈴木敏との対談で、鈴木敏が語っていた部分ですが、参考になりました。
難解な映画を全部理解できなくてモヤモヤしたりすることがありました。
それは己の感性の問題だと感じていて、なんだか楽しみきれていない感がもったいないなと感じていたんです。
でも、それはそれでいいのかなと、これを読んで思いました。

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